あなたに逢えた

其れだけで良かった、な此の頃です。

アキヒトがスキ。アーキーヒートォー。


殊更に重くは無いのだけれど、高い位置に在るため、脚立を利用せねば、そして利用して尚取ることの出来ない商品が有ります。
下から商品の位置を確かめて、アーそんな所に鎮座されてるあなた、わたくしのこの手で取られねば成らぬとはと、グッタリします。

ここで男手が有れば、何としても呼びつけて取らせるのですが、夕方は何かと人手も足らず、大声出しても聞こえそうに無い時には、脂汗垂らしながらでも取ってみせるのです。

今日もそんな日でした。しかし今日の相手は大物で、物を取る途中で動きを止めてしまいました。

ウワーこのままでは落としてしまう落としてしまう、プラスチック製だから床に落ちれば割れてしまう、一先ず棚に戻そうにもそんな力も残っておらず、ワーどうしようどうしようと

思って居る時に、ひょいと現れてくれる先輩が居ます。

今日の日記は彼の話です。

入社してから毎日の様に襲いかかる、あれやこれやの困ったこと、お客様の質問や在庫の位置や、単純な知識や重たい商品など、毎日困りたおしてここまでやって来ました。
ウワオーどおするよと思って居ると、彼がどうしてだか通りかかるのです。どうしてだかいつも。

迷いの仔羊ちゃんを見るに見かねて、勿論彼は助けてくれるのでした。

年は一つ上で、でも生まれた年は同じで、そして社会人としては5年も先輩。体は細くて筋肉質で、変なところで意地を張る24歳独身男性。

ワオー今日も通りかかってくれましたよと感動していたら、最初こそ何故自分は通りかかってしまうんだよと困惑していた彼の、

「俺達は通じ合っているからな、な」
という言葉にも又、感動致しました。

でも別に恋愛関係では有りません。

世の中そんなに巧くはいきません。
そりゃあ楽しく、暮らせるでしょう。


今日の売上げ3万弱、こーなったら人の売上げでさえ奪ってやるう、頑張りましょう。