人生に於ける絶頂期

2002年10月17日
前から思っていたことだけれど、な此の頃で御座います。

どうしてヒトというのは、生を受けて其の命を育み、最も美しい期間を経た後に、衰えて死んでゆくのか。
恐らくは今が絶頂期若しくは絶頂期を下降気味な此の頃を過ごすこのわたくし、此れからに対して少しばかりの恐怖心をも抱くというものです。

「しわしわでよぼよぼのおばあさん」
に、価値が無いと言っているので無いのです。
只、人生をグラフで描いた時に、其の実際は山形か右肩下がりか、この判断は各自おありに成るとは思われますが、どうして右肩上がりの絶頂期に朽ち果てて無くなる事が出来ないのだろうか、等、考えて仕舞う事が御座います。

本当は其の答えを少し知って居て、ヒトは人生の絶頂期に死ねる訳も無いのです。

何を以て人生の絶頂と呼ぶかは様々有りますし、此処で指すのは単に外見を指し示して居るのかも知れませんけれど、矢張り色んな意味で、ヒトは人生の絶頂に於いて死を迎える事に耐えられる筈も無いのです。

何時も「早く、早く」と気持ちの何処かが何気なく急かすけれど、一体何を急いているのか、自らが一番判らなく成るのです。

あれだけ早くこの命の耐える日を願ったにも関わらず、其の意味も其の原因をも忘れ去ったかの様に振舞う此の頃。

醜く成らなければ、死に向かえないこの弱さ。
性質が悪いです。

明日も又気分は急いて、「早く、早く」を繰り返し頑張りますでしょう。

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