想像力が権力を奪うんだト。
2002年11月15日想像力が権力を奪う、な此の頃で御座います。
職場の後輩に感化され、市立図書館で懐かしい本を借りました。
そう言えば、かつてわたくしが高校生であった頃、当時恋焦れていた英語教師(昔から30歳前後の殿方を好んでいた事が本当に良く判る…)が、何を考えたのか、村上龍の「69(シックスティ・ナイン)」読んでみ給えとわたくしに手渡して下さいました。凡庸な家庭環境と思考を持つ高校生であったわたくしにとって其の本は、余り理解することも出来ないまま読了を迎えただけで御座いました。ええ未だに、結句何を伝える本であるのかは理解していません。
其れからは、彼の好む本の中の幾つかを読むように成りました。単純でものを考えることをしない高校生であったわたくしには、彼が時々口にする哲学じみた事を理解しようと思いませんでしたし、理解するために其の手助けをする本を読もうとすることもありませんでした。彼は同時に流行に敏感でありました(あろうとしていた?)ので、彼の読む本の中では、世の中で言うベストセラー、話題の本のような部分がわたくしの許容範囲にヒット致しまして、其の辺りとおり一辺倒を読み倒すに至りました。要するに読み易い本ばかりを読んで居たということですね。
当時手渡された村上龍はなかなかに刺激的で、まあ今と成れば何を思って数ある村上龍の作品の中の、そんな際どいタイトルの本を手渡してくれたのかも考える気には成らないのですけれど
あ、今思い出した。
「想像力が権力を奪う」という言葉。
もともとは、1968年にパリのカルチェラタンから発生して、フランス全土に拡大したパリ5月革命のさいに残された、路上の落書きの中の言葉らしいのですが(ググってみましたところ)、この「69」という本の中の主人公が言うのですよね、例を示せば「侍魂」のような感じ、重要部分は大きなフォントサイズで、物語のあいだあいだにそれらが差し挟まれているのです。勿論この言葉も大きなフォントサイズで示されているのです。
彼はこの言葉をわたくしに贈って下さいました。
そうぞうりょくはけんりょくをうばう
そうぞうりょくはけんりょくをうばう?
当時の、くどいようで御座いますが単純かつものを考えることをしない高校生のわたくしには矢張り、其れを贈られた意味を理解することをしませんでした。
勿論未だに理解していません。
権力なんて要りません。想像力は欲しいですけれど。権力など。
多分意味は無いのでしょう。
借りて参りましたのは村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」で御座いました。スパゲティを茹でるところから始まるのが何とも懐かしく。結局命のみなもと食べること、其れが一番大好きなわたくしで御座います(イヤ、別にこの作品が食べる御話であるわけではないので御座いますが)。
矢張り色々考えるのは向いていないのよね、と痛感し明日も頑張りますでしょう。
職場の後輩に感化され、市立図書館で懐かしい本を借りました。
そう言えば、かつてわたくしが高校生であった頃、当時恋焦れていた英語教師(昔から30歳前後の殿方を好んでいた事が本当に良く判る…)が、何を考えたのか、村上龍の「69(シックスティ・ナイン)」読んでみ給えとわたくしに手渡して下さいました。凡庸な家庭環境と思考を持つ高校生であったわたくしにとって其の本は、余り理解することも出来ないまま読了を迎えただけで御座いました。ええ未だに、結句何を伝える本であるのかは理解していません。
其れからは、彼の好む本の中の幾つかを読むように成りました。単純でものを考えることをしない高校生であったわたくしには、彼が時々口にする哲学じみた事を理解しようと思いませんでしたし、理解するために其の手助けをする本を読もうとすることもありませんでした。彼は同時に流行に敏感でありました(あろうとしていた?)ので、彼の読む本の中では、世の中で言うベストセラー、話題の本のような部分がわたくしの許容範囲にヒット致しまして、其の辺りとおり一辺倒を読み倒すに至りました。要するに読み易い本ばかりを読んで居たということですね。
当時手渡された村上龍はなかなかに刺激的で、まあ今と成れば何を思って数ある村上龍の作品の中の、そんな際どいタイトルの本を手渡してくれたのかも考える気には成らないのですけれど
あ、今思い出した。
「想像力が権力を奪う」という言葉。
もともとは、1968年にパリのカルチェラタンから発生して、フランス全土に拡大したパリ5月革命のさいに残された、路上の落書きの中の言葉らしいのですが(ググってみましたところ)、この「69」という本の中の主人公が言うのですよね、例を示せば「侍魂」のような感じ、重要部分は大きなフォントサイズで、物語のあいだあいだにそれらが差し挟まれているのです。勿論この言葉も大きなフォントサイズで示されているのです。
彼はこの言葉をわたくしに贈って下さいました。
そうぞうりょくはけんりょくをうばう
そうぞうりょくはけんりょくをうばう?
当時の、くどいようで御座いますが単純かつものを考えることをしない高校生のわたくしには矢張り、其れを贈られた意味を理解することをしませんでした。
勿論未だに理解していません。
権力なんて要りません。想像力は欲しいですけれど。権力など。
多分意味は無いのでしょう。
借りて参りましたのは村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」で御座いました。スパゲティを茹でるところから始まるのが何とも懐かしく。結局命のみなもと食べること、其れが一番大好きなわたくしで御座います(イヤ、別にこの作品が食べる御話であるわけではないので御座いますが)。
矢張り色々考えるのは向いていないのよね、と痛感し明日も頑張りますでしょう。
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