今日の日記

2001年2月14日
人の転勤を悲しむ暇が有るのか、な此の頃です。

人生において出会いと別れが有るのは致し方ないことでは有りますけれど、折角仲良く成れた人と離れ離れになってしまうのは、とっても悲しいことです。
我が家具屋さん(家具部)では社員が4人。色々とお世話になっていますし、わたくし以外の誰かが一人でも居なくなれば、家具屋さんは成り立つまいと思われます。
初めは自分の身の置き所がわからなくて、なかなか馴染めずに居たわたくしも、今や立派な家具屋さんの娘として日々頑張っています。それは、彼らが居て下さるからで在りまして、もしそうでなければ、わたくしなどはとうの昔にさっさと挫折をしていたことだろうと思われるのです。

そんな彼ら、最近転勤の気配が感じられるとのこと。

店長の上に居られる部長が店廻りに来られるたび、
「転勤する?」
と冗談交じり(?)に呟いて去って行かれるというのを、ここの所何度も経験しているとのことで。
此れはひょっとすると、唐突に転勤を言い渡すには忍びないと考えた部長が、少しでもショックを和らげてやろうと、余計な、嗚呼全く余計な考慮を施して居られるつもりでの発言やも知れぬのです。
誰かが何処かに行ってしまうのは、わたくしにとって多大なるダメージであります。

以前、家具屋さんの娘と成る以前は、家具部では無いところでおしごとをしていたわたくしなのですが、其処でもやっと馴染んできたかしらというところで先輩社員の転勤を言い渡された、という切ない思い出を持つわたくし。
行かないで下さいと何度と無く訴えてみましたが、会社とは、世間とは他愛無いわたくしの訴えなどを叶えるほどに甘いものでも無く、彼は静かに去ってゆきました。

出会いと別れを繰り返すのは世の常です、とわかっていても、わたくしは其れを悲しみますし、そして乗り越えてゆくしかないと毎度の様に思うのでしょう。
今の状態に特に不満を持たず、現状に満足する傾向の強いわたくしには、色々な変化をつけて迫り来る現実に耐えてゆくのに、精一杯なのかもしれません。

さておき、明日は呑みに誘われるようにしなくてはなりませんわ。頑張りましょう。

今日の売上げゼロ、細々と売り場を整え整え、明日の売上につなげて行く努力を惜しまずに頑張りましょう。


生意気な話

2001年2月13日
最近呑むことばかり日記に書いては居りますまいか?な此の頃です。

お気に入りに登録下さっている、なり様の日記を読ませていただいてふと、両親について考えました。

うちの両親は傍目にも子から見ても、まあ良い方の両親だと思います。
何より此れまで育ててくれましたし、したいことはさせてくれましたし、したいことをするためのお金も何とか工面してくれました。
其れについては、感謝して居ります。
ここ半年間については阿呆のように心配をかけました(体を壊していたから)。子を守るためなら親は何でもするという話を、目の当たりにしたような思いが致します。

この様に、親には頭が上がらないはずのわたくしでは御座いますが、少しだけ不満点も御座います。
其れは、何につけても注意ばかりしたがると言う点で御座います。

両親から見ればわたくしなどはほんのヒヨッコで、あれも其れも此れもどれも気に入らない点ばかりなのではありましょうが、わたくし一応は頑張って居ります。
一時体を壊した際には、辞職もやむを得ないかと言うところまで行ったのですが、今では仕事もきちんと行っていますし、この様に頑張って居ります。苦しんで悲しんで色々有りましたけれども、其れから立ち直るべく頑張って居ります。
投げ出したくとも投げ出さず、不満を言わないように明日を見据えられるように頑張って前を向いているのですけれど、両親はどうしてだか不満タップリの様子で、其処ばかりつついてくるのでした。

親は子どもを何処までも心配しているのよ、と言われても、立ち直ろうとしている矢先に出鼻を挫かれたこと数多数、です。
タイミングが悪いって言うのか?
叱りつけることも勿論大切だけど、褒めたり称えたりすることも重要なんじゃないのか?
等と生意気にも、思ってしまいます。

わたくしは子どもを褒めて褒めて、褒め称えて育てる母親に成ろうと以前から思っていました。
まだ成れない内は子どもを産まないで居ようと思います。
そしてまだ、まだです。永遠にまだかも知れません。

生意気な話ですけれど。

明日からも頑張りましょう。
お茶漬け娘に成ろうかしら、な此の頃です。

日曜日は必ず閉店後に会議を開きます。帰宅は10時を過ぎますので、大変な空腹感をかみしめつつぎゅうぎゅう鳴るお腹を何とか遣り過ごすのが、わたくしの常で御座います。

今日は以前この店に勤めていた先輩社員が、遊びいらしていました。それで、会議が終わるなりファミレスに集いました。我が店より男性社員2名、転勤した先輩1名、今度入社予定の大学生1名とわたくしと言うメンバーで御座います。
男性ばかりで浮くかしら、と思いきやすっかり馴染んでしまっている自らが、ほんのりと恐ろしいです。

しばし食事を楽しみ、其れからトーキング・タイムです。話題はいつしか、お店で働く人々についてに成ってゆきました。

付き合うのなら誰が良いか?結婚をするなら誰?不倫をするならば?一夜限りの相手なら?意外なカップルは?
ここで注意したいのは、我が店で働く人々の大半は女性で、人妻で在られるという点で御座います。此れがなかなか面白い点であるとも言えます。又、女性であるわたくしには余り飛び火しない話題で御座いますれば、自らを危険に陥らせること無く楽しめる話題であると言えますでしょう。

しかし、付き合いたい女性と結婚をしたい女性というのは、違うものなのだそうですね。
比較的、男らしい発言をしたり発想を持つわたくしですが、お付き合いする男性と結婚をする男性は一直線上にあると考えがちな脳味噌の出来具合でありまして、この発言には目を見張るものが御座いました。
「やっぱり結婚をするならばさ、こう支えてあげたくなるようなタイプが良いんだよね」
此れはメモです、メモ。
でも何処かしっかりしているところも持ち合わせていないといけないのでしょ、全く男性は我侭なものだわ。頼りなげな人が良いと言っても、頼りないばかりじゃ駄目じゃん。
と、こう考えるわたくしは、此れこそがわたくしの可愛げの無い点であるやも知れぬと思わないでもないのでした。

お酒を入れずして繰り広げたために、余り立ち入った話も出来ず。少しだけモヤモヤしたものを胸に抱えつつ帰宅を致しました。

次はお酒を呑みましょう。

今日の売上げ20万ほど、売っても売っても順位が伸びないのが何とも言い難く口惜しいので御座いました。

飲兵衛小娘

2001年2月10日
起きたらばきちんとふとんの中に居ました。きちんと電気もテレビも消えていましたし、ハムスターのケージにひざ掛けも掛かっていました。しかしいつ寝たのかが思い出せない、此の頃です。

昨日は本当に調子に乗って呑みすぎてしまいました。今日は呑まないで勘弁して置いてやる、覚えて居ろ。

しかし、接客業において体臭とは、随分重要なファクターで御座います。

朝起きて未だ酔いが覚めておらずして、何より心を砕いたのは、「酒臭さ」を如何に排除するかということでありました。
酒臭い販売員などお話に成りません。酒臭い女子など、人間として更にお話に成りません。
風呂を浴び、念入りに歯を磨き、髪を綺麗に整えて口臭をチェック。恐らくは大丈夫、けれどもとりあえず、会社に着いたら一番にコーヒーを飲むことに致しましょう。
ええ、酒臭い女子など本当に、みっともなくてもっての他なので御座います。

胸は微妙に悪いし瞼は不必要に腫れ上がり、どうしたのです昨日は泣きはらしたのですか何か悩み事でも?等と質問をお受けしたりしながらも、わたくしは酔いを堪能し、寧ろ楽しんでいるのでした。
恐るべしこの飲兵衛娘、二日酔いですらハイ・テンションを保ち何処かふわふわと漂っており、やっぱり此れは止められない等と考えていたりするのでした。

でも矢張り、会社の有る前日は止めておきましょう。接客中もご機嫌トーキング・タイムでは有りますけれど、自分が何を言い出すか少しだけ不安に成ってきますから。

又、ワインのコルク栓を再び閉めることが出来ないからと言って、一本開けてしまうのもどうかと思われます。華の23歳総合織、清く正しく美しく。

今日の売上げ20万弱、しかしながら不調状態を邁進しつつありますれば、そろそろ本気を出しつつ頑張りましょう。

早く消えたい

2001年2月9日
ワイン一本呑む予定で酔っ払っております、な此の頃です。

酔っ払うのは、大変素晴らしい作戦だと思うのですよ。
何のかって?
それは、誰か様を陥れる作戦で御座います。
陥れるというより、落とす、その作戦です。

わたくしみたいな可愛げの無い女子には、酔っ払うのが一番だと、思うのですよ。
何て言いますか?普段は突っ張っていても、結局はか弱き婦女子、みたいなものをね、演じるのにはもってこいなシチュエイションて言うのですか?
可愛い子の振りをするのも楽ではありませんのよ、素面ではなかなか、難しいのですよ。だから、酔っ払う必要性が、有りますのよ。
ハッキリ言って婦女子は、そんなに甘いものでは、御座いませんことよ。

自分などさっさと投げ出して、汚して、取り返しのつかないことをしてきた筈なのに、未だ自分はピュアで純粋で穢れ無き存在として確認していたりして、本当に馬鹿みたいです。
汚いことを繰り返してきたのに、繰り返せば繰り返すほど自分を神聖化してみたりする、本当に馬鹿みたいです。

早く消えたいけれど本当は、早く消えたくなんか有りません。自分は一番わかりません。

今日の売上げ2万ほど、平日は本当に暇で暇で、上司へパソコン講座を開けるほどに暇で御座いました。

さよならって気分です
温泉に行きたかった…な、此の頃です。

今日は仕事場のギャルズと、温泉へ出かける予定を組んでいたものの、唐突の月の障りで土壇場キャンセル。仕方なく1日、ベッドで過ごしました。

先輩社員から貰った、「起動戦士ガンダム特別版」のビデオを鑑賞することに。
兄がガンダム世代真っ只中で、わたくしなどはうろ覚えにしか覚えて居りませんが、家に飾られるガンダムのプラモデルなどを良く目にしておりました。

意外にシリアスなお話…少年アムロ、本当に餓鬼でらっしゃる。赤い彗星シャア、嗚呼あの赤いモビルスーツがシャアなのですわね(今まで一致していませんでした)。
此れは、続編も是非見てゆかねばならないと思われました。逆襲のシャアとかブイガンダムとか、何だか色々御座いますのでしょう?

日も暮れましてからドライブに出かけます。月が明るく星は綺麗で、空気は澄んでいました。
『嗚呼、地球に住んで居て良かった』
ガンダムの影響であると思われます、この発言の仕方。

明日よりも更なる売上げを望みまして、さて頑張りましょう。

楽に見える?

2001年2月7日
職業に卑餞無し、と思われる此の頃であります。

家具屋さんの娘さんは、午後7時を過ぎた頃最も暇な時間を迎えます。
此れは、平日ともなると更にその度合いを深めるものです。更に天気が雨などになれば、益々更に恐ろしいまでの退屈度を付加して来ます。
それでも、お客様を取り逃がすことの無いよう、カウンターから見て奥になる後方をキープ!と頑張っていたのですが。

「良いねえ〜、このコーナーは楽でねえ〜」
と、お客様。

確かに、お客様には楽に見えるでしょう。確かに、何をするでもなく突っ立っているわたくしを見ただけでは、そんなもので給料貰って良いご身分だと思いたくもなるのでしょう。

しかしながらです、言わせていただきますとですね。

わたくしベッドを組み立てた後なんだよ。
あの馬鹿でかいベッドを組み立てた後なんだよおおおおおおおぅ!
腕は筋肉痛で重く、息は少し荒らいで苦しい。実際に組み立てたのは上司である店長代理なのですけれど、その作業から生じた、この身よりも大きなダンボールや発泡スチロールやビニール袋を片付けるのはわたくし。ダブルサイズのマットレスのビニール袋を引っぺがすのもわたくし。それらを廃棄場に持って行くのもわたくし。
少しくらいは、安穏の時間を下さっても構わないのでは…(それは冗談)。

実際お客様を待つ時間と言うのは、楽に見えて苦しく辛い時間です。
何気なく陳列整理をと思いましても、箪笥や食器棚を陳列整理する程のスタミナを持ち合わせてはおりません。
かといって寛いでダラリダラリとしていれば、上司に遊んでいると思われてしまいます。
お客様よ、どうぞいらして下さいませよ、と一生懸命念じながら重い重い瞼を必死で支えるわたくしなのでありました。

今日の売上げはゼロ、やっぱり前半戦は調子が出ません…。

憧れのOL業

2001年2月3日
ミーシャが羨ましい此の頃です。

うちでは再びシフト制が復活し、週40時間労働を目指すべく勤務時間が定められるように成りました。
12月・1月はどうしても忙しかったので、正社員はフルで労働をして居りましたが、勿論お給料は変わり在りませんでした。残業手当てが些か付いていたかもわかりません。
しかし、この2月からは、1日8時間しか働いてはならないという、一応の規定のもと働く事になります。

労働基準法違反だなんて色々と言われそうですけれども、実際に真面目に1日8時間で勤務が終わるところなど、そうそう無いのではないかと思って居ます。其れは、就職を致す前から覚悟の上でありました故、其れほど厭なものでも御座いません。

まあ、公務員の方々は除かれるのかも知れません。市役所のおねえちゃんなどは、終了時間の5時が近づくと華のアフター・ファイヴを目指して(古臭い言い方)、お化粧直しに励まれるとも聞きます。

アフター・ファイヴ!
この甘美な響き!この優雅にして極上の感覚に、わたくしはこの身を恋焦がさずには居られません。
アフター・ファイヴ!

わたくしなどは、朝8時半に出勤を致しましても、帰宅時間はどんなに早くても夜9時半になるようなロングラン勤務で御座いますから、只の一度として、夕焼けが胸を熱く焦がすような中で家路に就いた、というような思いを致したことが無いのでありました。
アフター・ファイヴ…。
一度は華のOL業に就いて、味わってみるのも宜しいものだと、強く思わずにはいられません。

本当に一般的な事務しか致さないOLさんで、素敵な上司のデスクには
「お疲れ様です、コーヒーでも飲んで気分転換して下さい」
なんて優しげな言葉を掛けてみたりして、仕事はお茶汲みとコピー取りと皿洗いなんかだったりもして、そして先の素敵な上司との間には不倫関係なども結ばれていたりして、
「課長、書類にハンコをお願いします」
と返された書類には小さなメモが添えてあったりなどして、
『今夜7時 例の場所ロビーで待つ』
などという逢引の約束などが其処にはしたためて在ったりなどするのですううううう!
はあ、はあはあ。わたくしに似合わず興奮してしまいました。

わたくしは一般的なOLさんとは程遠いながらも、お茶汲みもコピー取りも皿洗いも致して居りますが。勿論、毎日では在りませんし、其れが生業な訳でも御座いませんが。
其れは全く構いませんが、素敵な上司とのロマンスも勿論、わたくしの妄想の中で、薔薇と神々しい光の中繰り広げられるのみなので御座いました。

憧れなくは御座いませんが、わたくしなどには仕事上がりのビールであるとか、寒いところで食べるラーメンなどが良く似合っているのでありました。

今日の売上げ13万、月初めは概ね不調ぎみのスタートを切るわたくしながら、今日はなかなかの成績でありますれば、気を許さずに明日よりも更に頑張りましょう。

車を買いました

2001年2月2日
勤務中にスキップして居る所を店長に見られてしまい大ピンチ、な此の頃で在ります。(するな)

今日は車屋さんで車を決めました。
販売は世に色々と有れども、車の販売は致したくないと思った日でも有りました。

思えば就職活動時、車の営業織の説明会を聞いたこともございました。良く考えるとあれはトヨタであったような気が致します。
余り乗り気でなかったけれども、ショールームでお茶でもお客様に出すのかしらと思いつつ気軽に説明を聞いていると、
「あなたに、この仕事が出来るのか?」
と言うような事を学生に順々に聞いていったりして、しかも女子大生には何処かより厳しく問い質すような風も見せ、印象として余り宜しくありませんでした。女にこの仕事が出来るのかと言わんばかりの。
被害妄想やも知れませんが、わたくしにはそう聞こえたのでした。

何処をどうしたのか今は家具屋さんの娘さんを生業と致して居りますが、別に車販売でも家具販売でも基本は変わらないじゃないかと、思わなくも御座いません。覚える事は同様に多く、年若い故に人々に侮られ、そしてお客様が喜んでいただく顔を見られれば矢張り幸せに成る、良い仕事です。

ならば何処が厭なのかと言うお話になりますが、其れは金額の差、此れに尽きるかと思われます。
家具であるならば、お求め易いところでは1万円以下も御座いまして、上になればご新築、50〜100万程になる事も御座いますけれども、其れは多い事ではなく今だわたくしは受け持った事も御座いませんし、目にした事も御座いません。
車とあらば下でありましても諸費用込みで100万を下る事はそう御座いますまい。上は300万にも、500万にも1000万にもなる事も御座いましょう。

大金をお取り扱いするのを厭だと言っているのでは御座いません。其処に生ずる、値引き交渉を言っているのであります。
車の世界がどういった原価であるとか良く存じ上げませんけれど、金額が大きくなれば其れだけ値引き額も大きくなるので御座いましょう。当然の様に万単位が値引きされるわけでありまして、其れを考えるとくらくらと眩暈を起こしそうで有ります。

でも羨ましいのは、自分で納車をする事ができる所かも知れません。わたくしは流石に、お客様の元へ家具をお運びする事など出来ませんゆえ。

明日よりは更に売上げを伸ばしてゆきましょう。そして愛をも、お届け致しましょう(先輩の真似)。何故ならマイイカレカーゴ1号(命名済み)の為。

今日の日記

2001年1月28日
新年会、な此の頃です。

今回初幹事を勤めさせて戴いて猛烈に感じたことは、参加者には幹事の気持ちなどわからない、わかるはずも無くわかろうともされますまい、と言うことでありました。
誰も好き好んで幹事などするわけでもございませんのに、口を開いて出てくるのは要望・苦情の雨嵐。会費が以前より高くつこうものなら、恐らくはわたくし、激しい罵倒に打ちのめされて居たことでしょう(従業員の方が主婦の方が大半でいらっしゃいますれば、致し方なきこととは言え。何でも宜しいが、「社員はたくさん給与や賞与を貰っているのだから」と良く仰られるのだが、ご自分の旦那様が会社でそう言われたとしたら、憤りを感じないのであろうか。うちはそんなに裕福でないよ!と思われないのであろうか)。
一応は参加する義務も生じように、何気無く知らぬ振りをなさる方、参加申し込み期限を平気で守られぬ方、全く様々な方がいらっしゃいます。其れも又厭な顔ひとつせず、に一生懸命な振りを成さねばならぬわたくしの立場も少々物悲しくあります。

全く満足にお酒も飲めませんし(いただきましたけれど)、思う存分お料理を楽しむこともまま成りませんし(いただきましたけれど)、何より上司の周りを固め気を使わねば成りませんし(此れ毎回のことになりつつありますれば、何処か不満も生じがち)、全く持って幹事など今後はなるたけ避けていきたいものだと思わずには居られないのでした。

其れでも楽しく時間は過ぎてゆき、上司プレゼンツお楽しみゲームも程好い盛り上がりを見せ、成功であったと言っても良いのではないかと思います。今後も幹事を務めるように言われたりなども致しましたので(勿論婉曲にお断り)、先ず先ずの出来栄えでは有りませんかと。

宴果てて、どうしてだか友人とドライブに出かけるあたり、少しばかりの若さを感じるのであります。ローソンのシューロールケーキは美味しいです。

基本的に宴会は好きなのだなと、自己を判断する今日此の頃でありました。

今日の売上げ25万程度、さて1位で今月を乗り切ることが出来るのでありましょうか、頑張ります。

此の頃であります。

2001年1月27日
漸く売上げ順位1位にのし上がりましたわ、しかし2位との差が7,000円では辛いですわ、な此の頃であります。

単発近況報告集始め!

契約にキャンセル、契約にキャンセルを繰り返されそうな話を聞くと、憂鬱どころのお話ではございません、な此の頃であります。

最近ハムスターが流行っているような気がするけれど、わたくしは一足先に飼い始めているのだから一緒になさらないでね、な此の頃であります。

逢いたい、と心で呟くも一体誰に?の問いには答えられない此の頃であります。

秘密メモをもっと充実させるべきだなあと思う此の頃であります。登録者様方、日々感謝して居ります。

明日は呑みだけれど一体何を着て行こうか悩む此の頃であります。幹事でありますれば、したたかに酔っ払うまで飲むことは出来ますまい。

その前に明日は早朝会議でありますれば、早寝早起きを心掛けるべく日記をここで締めておきましょう、な此の頃であります。

今日の日記

2001年1月26日
お腹の奥底からちりちりと満腹の音がしてきます。お腹の奥底からちりちりと、孤独の音もしてきます、な此の頃です。

昨日述べたようなことは結局はあれなのです、自分が可愛くて自分を愛していて、相手のことなどに恋焦がれているわけではないのです。湖に映る自分の姿に見惚れている阿呆です。恐らくは、「ほんもの」などでは無いのです。
「ほんもの」などは見たことが有りません。いや、見たと認識したことが無いと言うべきなのでしょうか。
ともかくも、わたくしはそのような恋路を辿るのにまったく適した性格を持ち合わせていて、其れだからそういう状況下にも立たされ易く成るのでしょう。

孤独の音はちりちりと聞こえるのに、矢張りわたくしは一人で居ようとするでしょう。

人々が羨ましくなります。わたくしの周りは既婚者ばかりです。実際的な家庭円満度などよりも、夫婦となったその単純な繋がりが羨ましいのです。とにかく旦那様が居る。とにかく奥様が居る。とにかくひとりではない。
わたくしは、誰かと一緒に生涯を共にする自信が有りません。ヒトはヒトだからです。わたくしではないからです。裏切りとか憎しみとか妬みとか諍いとか、そう言った普通のことがどうにも厭なのです。

ひとりを愛しているけれどこの文章は一体、どういうことなんでしょうか、答えを知っていても考えることを放棄し続けるわたくしなのです。

今日はちりちりとする日でした。

叶わぬ恋だとか

2001年1月25日
わたくしって、ひょっとすると不倫とか禁断の恋だとか、得意なんではないかと思う此の頃であります。

わたくしはどうしてだかおじ様受けが非常に良く、妙にちやほやされがちであります。若い青年には余り見向きもされず、お誘いも其れほど受けませんが、どうしてだか年の離れた男性であるとか、既婚男性等に可愛がっていただくような傾向が有ります。
おそらく、其れほど派手派手しいお化粧なども致しませんし、純朴な感じを醸し出しているからかも知れません。

思えば高校時代、高校の教師とお付き合いをしたこともございました。この方は既婚者ではございませんでしたが、年の11歳離れた男性で、どうしてだか年上の男性に心惹かれる傾向の有るわたくしは、彼の行動に一喜一憂し笑ったり涙したり等致しました。本当に色々有りました。
自然消滅という形でその恋は終わりましたが、いまだに年上の男性に憧れを抱いていたりなどします。

また、アルバイト先の社長様と二人で呑みに出かけたこともございました。当時お付き合いしていた男性は社長様の部下でありました。遂には関係は結ばれぬままではありましたが、そういうことに成ってしまってもおかしくはない空気がそこに有ったように思われます。
其れでもやはり、いまだにわたくしは年上の男性に恋焦がれる傾向が有るのでした。

わたくしの依存性の強さがここに現れていると言うことなのやも知れません。
実際、男性が年上であるからと言って本当に頼れるのか、甘えても良いのか、信じて良いのかどうかなんて存じ上げませんが。寧ろ男性など、きっと信じてはいけないものなのやも知れません。

其れはさておき、わたくしはどうにも年上の男性に可愛がられるような傾向が有るのが事実です。これはお得なことなのでしょうか。其れとも損なことなのでしょうか。
一応は得と言えます。何故なら、わたくしは年上の男性を好むわけですから、その対象に可愛がられる容姿や性格であることはやはリ得であると言えるのです。
一応は損と言えます。例えばその方に恋をしてしまっても、相手は奥様がおられる御方、ひとときは猛烈な恋心に酔いしれることが出来ても、所詮は叶わぬ恋で有ります。

どちらにせよ余り幸せに成れそうに有りません。

しかしながら、一人の時間を必要とする気分屋のわたくしには、割と向いている恋の形態であると言えるでしょう。
今後がどうなるのかは、わかりませんが。

本日の売上げ約8万、其れもタナボタ式の売上げで、実質ゼロと言えますれば、明日より更なる努力が必要でありましょう。頑張ります。
会議にて、日記を書くのをお休みしておりました。

今日はお休みでありましたので、競合店の家具屋さんに行って参りました。
一番のシーズンである学習机の接客を受けようと意気込んだものの、やはり年若い故に誰も食いついて来て下さらないのでした。まあ、23のおねえちゃんに6歳になるお子が居ると考えるのは難しいですものね。
その辺一辺を見渡して、店員が気付くように振舞いながらベッド売り場へと足を運びました。おそらくついて来て下さるはず。案の定、40くらいの女性の方がわたくしの接客にあたって下さいました。

このお店では、日本で一番のシェアを持つフランスベッドを多く取り扱っていました。確かにネームバリューが有り、日本人の信頼が有ると思います。其れゆえに、接客もし易いように思われます。
一応、父と母にプレゼントとして考えているのだというように申し上げました。実際考えておりますれば、嘘ではございませんので、心も痛まないと言うものです。
やはリ接客に大切なものというのは、話を途切れさせないテクニックも必要でありますが、何より何より、少し頭の足りなさそうに話す方が、お客様の心をぐぐっと掴めるのではないかというように思われました。
「これは、ほんっっっとうにすごいっ」
わざと大仰にマットレスを褒め称えてみたり、
「本当にお優しい方よね、ね、ね」
わざと大袈裟に強調してみたり。
ちょっと引くわ、と思うくらいにダイナミックに申し上げる方が、意外と心に響いたりするものだなと考えたり致しました。

わたくしのお話の仕方は割と平淡で、抑揚が無くあまり感情がこもらないので、熱心に説いている感じがしないように思います。
これは実の所、大きな課題となりそうです。

結局、羽根布団まで説明を受け、又兄と相談して参りますと述べてからお店を出ることにしました。販売員の方は名刺を渡し、出口まで見送ってくださり、わたくしの名前を聞かれました。少し突然で有ったので咄嗟には返事をし切らないで居ると、ええいいえ、又きっと遊びに来て下さいねと笑顔を向けて下さいました。
きっと、ここで名前をすらりとおっしゃるお客様こそが脈有り、と目測を付けるのでしょう。確かに良い目安となります。
しかし、お名前を聞かれても意外に厭な気持ちはしないものだと感じました。

毎日接客をしておりますと、お客様の気持ちが良くわからなくなります。何処までお聞きしても気分を害されないのかが、少し判らなくなるときが有り、億劫になり引き篭もってしまいがちです。今日のように自らがお客様になると、色んなことが見えてきたりも致しますれば、こういう機会は実に大切なものであるのです。
お店に行くときはいつもお勉強です。それが、どんなお店でありましても。

明日よりも又、頑張りましょう。

会議準備

2001年1月21日
愛しのハムスターの爪が伸び過ぎて、一体どうするか悩んだ挙句、回し車に紙やすりを貼るというのを試してみる今日此の頃であります。

明日より会議にて出発致しますれば、今日中には何らかの処置をしておかねばなりません。紙やすりが効き過ぎて、深爪に成ってしまいましたらそれは拙いことであります。
今日は忙しいです。会議準備(スーツと下着と、靴はどれにするか)、ハム準備、メールを出しておかねばならないし明日はごみの日、色々とございますれば、日記はこれにてドロン。

今日の売上げは8万程度。不調気味であります。

一財産を費やしたい

2001年1月20日
「岡村隆弘の快適ベッド選び」、等というタイトルを見せ付けられたのならばチェックしない訳にはいかないでしょうが、な此の頃です。

大塚家具の東京ショウルームで繰り広げられるこの番組。そうそう高級家具屋さんてこんなイメージよ!の見本市。
非常に個性に溢れ、贅沢でゴージャスなベッドが次から次へ繰り出され、些か食傷気味ながらもほんのりと羨ましさを覚える。こんなに多種多様なベッド達であれば、そりゃご説明のし甲斐が有ると言うものです。
残念だったのが、格好ばかりに気を取られ、肝心のマットレスについての説明が全くと言って良いほどなされなかったこと。まあ、そういう趣旨の番組では有りませんし、飽くまでもバラエティを尽くされるべき番組でありますから、それも致し方ないとは言え、タイトルが快適ベッド選びであるなら何より先ずマットレスでありましょうがァァァアァと、心で雄叫んで居るわたくしなのでありました。

ところで番組中、ベッドのサイズについてのお話がありました。シングルだとかセミダブルだとか、大きさのお話です。
眠るのは一人でもベッドはキングサイズ、全くもって羨ましい限りです。一人でダブルサイズ以上のベッドに眠る、これは多くの人が一度は望んだことの有る贅沢ではなかろうか、わたくしはそう思います。
この間接客をしたお嬢さんも、一人でベッドを使うのだけれど広く使いたいからダブルサイズにしたいのだ、別に一緒に眠る彼氏が居るわけでも無いのにね、とお尋ねもしないことをわたくしに語って下さいました。しかしながら、じゅうぶんに理解できるお話で、わたくし妙なまでに興奮気味に、賛同の意を表しました。

いずれの日にか、ベッドまわりに一財産を費やしてみたいと夢見ています。
サイズはクイーンかキングサイズ、マットレスはお気に入りのポケットコイル(コイルスプリングを、不織布で作られたポケットで一つ一つ包み、独立させたコイルのこと。柔らかな寝心地でバネバネしておらず、とても素敵)か、もしくはジェルベッドにするでしょう。リネン類も一流品を贅沢にチョイスして、ベッド以外はサイドテーブルのみのシンプルな部屋を作り上げるのです。
そんな贅沢を出来るほどのキャリアを先ず、積むことが先ですか。

今日の売上げ約30万、先輩社員の妹君のご結婚に伴うお買い上げでこのような数字。妹君はわたくしと同い年なればほんのりと羨ましさも覚え。もうお一方はご離縁に伴うお引越しに際するお買い上げ、世の中出会いと別れです。
明日は天気も晴れるとのこと、きっと多くの方のご来店が望めるのでありますれば、頑張りましょう。

今日の日記

2001年1月17日
有線で流れる、平井堅の歌。
「君もすこし 酔ったほうが良い
 そして僕の肩に 寄り掛かれば良い」
と言うような節がございます。
こんなことを言って下さる男性が、今日本にどれだけいらっしゃるものか。勿論言うだけでは有りませんよ、な毎日であります。

しかし、人に寄り掛かれるようになるほど酔っ払う為には、簡単な量ではないと言うのが何気にみっとも無いお話でありますが。ビールくらいでは酔えません。

大抵、お酒の好きな方というのは甘いものが苦手、というような通説がございますが、このわたくし、お酒も甘しものも大好きでございます。
単に、ものを食べることと、良い感じに酔いしれることをこよなく愛しているだけなのやも知れません。
お酒をいただきますと、少し頭がぼんやりして、それでいてフルスピードで回転し、普段よりも饒舌が回るのでございます。ふわふわと雲に乗ったような気分で、全ての人に幸せを!等と、随分と博愛主義者ぶることが出来るようになるのでした。
それから、意識を飛ばすほどに酔いしれたいと思いながらも、いつも何処かで理性を保ち、どうしてだか悲しいことを思い出します。悲しいことを思い出しながらも、やはり気分はふわふわと、このままベッドに入れたらどれだけ幸せだろうかなあ、等と考えて気分を良く酔いしれるのでした。

そんなわたしですが、一度理性なく酔っ払ったこともございます。人の肩に寄り掛かるほどです。
誰かに身を委ねなくては堪らないような状況下に、わたくしは自分を置くことを、今後極力避けるでしょう。寧ろ、自分を置かずに済ます方法を考えつくのでしょう。
辛いと感じるのは自分です。
辛いと感じないようにするのも、自分です。

どうでも良いお話です。
少し、酔っ払っているのやも知れません。空いたビールの缶がもうおやすみなさいと、そう言っています。

今日の売上げ約5万、素敵なおねえちゃんがベッドのマットレスをお買い上げ下さいました、嬉しいです。明日より連休なれば、成すべきことが多しとて、頑張りましょう。

家具屋さんの娘。

2001年1月16日
21世紀にも半月にして飽きて参りました此の頃です。

家具には名前が付いています。
それは、商品を区別するためのものでありますが、それならば単なる数字やアルファベットの文字列でも構わない筈であります。しかしながら、箪笥にも、ソファにも、食器棚にも、名前が付いています。
多くは女性の名前であるとか、地名であるとか、花の名前であったりします。「メアリー」だとか、「フロリダ」だとか、「リリー」だとか。

最近気に掛かるのが、車の名前です。「ヴィッツ」は既に3種類ほど見つけました。その他、「クラウン」「プリウス」「アリスト」「リバティ」などなど。「セダン」などと言う名前が有ったりもします。
しかし、考えてみると、圧倒的にトヨタ車が多いです。これは、名付け親がトヨタ贔屓なのでしょうか。今現在ファンカーゴを狙うわたくしとしては、「ファンカーゴ」などと言う名前の家具などは見たくありません(それはどう考えても無かろうけれども…)。他「bB」と言うのも厭ですね。
このようにして色々と名付けられている家具たち、しかしながらこの名前の威力は全くもって素晴らしいのであります。

某一流メーカーなどは、アルファベットと数字の文字列で商品名としているのですが、これでは名前から商品が浮かばず、聞いただけでは何が何やらわかりません。
しかし、先に述べたような名前が付いていれば、わたくしのような、少し脳味噌の足りない家具屋の娘さんに、
「マリアンちゃんー、カンナちゃんー」
などと呼ばれながら、掃除をされたりする訳です。可愛い名前であればあるほど、愛着は沸きます。笑える名前であっても大丈夫です。
名前って、とても大事なものなのですね。

皆様方も、もし家具屋さんに出かけるような機会が有られますようならば、きっと値札に有るはずの名前をご覧下さいませ。言い得て妙なネーミングワールドが、そこに広がっている筈なのですよ。

そう言えばお断りしておかねばならないことが一つ。
わたくし、家具販売員であると自らを宣言しておりますが、生粋の家具屋に勤める身では無いことをここに示しておきたいと思います。
家具のみ扱う専門店からすれば寧ろ、邪道に入るやも知れません。言うてみればホームセンター系家具屋さんの娘です。しかしながら、始まりは家具屋さんのお店ですから、力を注いで戴いておりますし、家具販売員であることには変わり無いと思っております。

出来ればタイトルを「家具屋さんの娘。」に変更したく思う今日此の頃なのでありました。

今日の売上げ5万6千円、同級生に出向いていただきお買い上げ戴きまして、誠幸せな思いを致しております。ファンカーゴ買うから待っててね!
明日もまた、精進致します。

得意分野

2001年1月13日
最近明らかに食事の量が増えている、ごはん2合を3食で平らげても良いのだろうか?な日でした。

人それぞれに得手不得手が有りますように、販売分野に置きましても其れはまったく同じように有るものです。この方は食器棚が得意でらっしゃる、この方はベッドの接客に長けてらっしゃる、この方はソファを良く説明し申し上げてらっしゃるというように、各販売員毎にそれぞれの得意部門が有るのです。

わたくしの得意部門はやはり箱物ですかしら、そう思います。特に整理箪笥、ランドリーチェストを得意として居ります。
これは以前箱物を担当していたからで有ると考えられますから、今現在担当であるソファもいずれの日にかは、これがわたくしの得意部門ですわ、と高らかに申し上げられる日が来ることを願って居ります。

まあ、其れ以前に箱物は接客し易いという点も有りますけれども。
箪笥の大体は木目であり、四角い形をしており、桐で作られたものがやはり素晴らしいとされているものですから、とってもお勧めしやすいのですね。引出しを引いて見れば構造もわかりますから、つくりもご説明し易く理解いただき易いのです。

これがソファやベッドですと、割に困ることが多うございます。まさかソファやマットレスを半分に切り裂いてお見せすることも出来ませんし(ですからマットレス内部見本が有るのですけれども)、コイルバネにかけられた重みがどう分散していくのかを目で確かめることは、なかなか無理であります。力の方向が矢印となって現れるんで有れば至って仕事は簡単ですが、実際は座り心地や寝心地にかかっているわけですから、理屈云々と言うよりも、そこにはお客様各位の感性如何に委ねられていると言っても良いように思われます。
どんなに素晴らしいつくりのスプリングであっても、体が心地良さを覚えなければ全く意味が有りませんものね。

こういった、多種多様なお客様の感性に関わる部門が、わたくしにはどうしても苦手意識が有るのでした。何処か無理に自分を合わせているような気がしてならないからかも知れません。

勿論先にも述べましたように、これから得意部門となる予定はございますから、明日も接客致しますよ、ソファ。
箱物の延長で学習机も割に得意なのですけれど、販売員やお客様が混在する、けして広くはない売り場に、この身が参戦致しますのも億劫なお話でございます(同じ団体様に何人もの販売員がついたりすることがまま有り、争奪戦となりますれば結構厭な気分になるものです)。やはりソファ頑張りましょ、ソファ。

今日の売上げ20万程度、しかしながら自身の力のみならず。明日は朝8時より会議がありますれば、早起きは必須のこととて、ネット巡回もそこそこに早くやすむことに致しましょう。

今日の日記

2001年1月12日
何だか上機嫌な1日でした。

今日は以前接客させていただいていたご年配の方がいらして下さり、ベッドをお買い上げいただきました。
ご夫婦とご近所のお友達で連れ立って、わたくしの名前を名指しでご来店下さいましたので、やはりここはわたくしも女を見せましょう、お昼休みを先延ばしにして接客致しました。

「他の家具屋さんも広告が入っていたから、これから行ってみようとも思っているのよ」

これがお客さまの手であろうとも、兎にも角にも行きなさることを許すわけには行きません。行けばきっとお客さまはそちらでお決めになるでしょう。これを逃せば販売員の名が廃ると、必死でお引止め致しました。

「いえっ、こちらでどうぞお決め下さい、お願いしますっ」

頭を下げ放題大サービスです。おねだりする意味も込めて、にっこり微笑みます。相手の笑顔を引き出すことに成功致しますれば、自動的にわたくしの目論見も成功、そういうわけなのです。

わたくしは、どうしても年若いが故に甘く見られ勝ちであります。少しでも値引き交渉に突入すれば、
「あんたじゃ話にならんでしょ。店長呼びなさい店長。」
と、軽くあしらわれてしまうことも多々ございます(勿論お客さまも本気で言っているわけでは有りませんが、上司に聞いてきなさいよと仰られて居るのでしょう)。
一応の値引き幅を各販売員に与えられて居りますから、そこまでならば自分自身に権限が有り、実際は上司に聞かずして値引きは出来なくも有りません。しかし、それではお客様は納得なされませんし、それ以上に値引き幅を広げようとなさるでしょう。

わたくしは、この年若さを逆手に取って戦わなくてはならないと思って居ります。
言うなれば「甘え」です。
言っておきますけれどわたくし、利用できるものはこの際何でも利用させていただく所存でありますれば。期間限定ですしね。

でも、お客様に
「若いから、家具売るのは大変でしょう」
と同情されてしまうのも、どうかな。

今日の売上げ17万、明日こそは学習机をバリバリと売ってみせますわよな意気込みで、頑張りましょう。

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